「第11回あたみ桜 糸川桜まつり」が1月9日、始まった。新型コロナ感染拡大で1都3県に緊急事態宣言が再発令されたことを考慮して、予定されていた1月中の催しは中止に。桜並木が続く糸川遊歩道周辺の店にとっては我慢の日々が続く。
「LA SCARPETTA(ラ・スカルペッタ)」の限定メニュー
あたみ桜は「日本で最も早咲きの桜」といわれ、1月下旬~2月上旬に見頃を迎える。毎年、糸川沿いの車道は週末に通行止めの交通規制をかけ、花見客を受け入れる。今回は交通規制も行わず、イベントも中止にして、新型コロナウイルス感染拡大の防止を優先する形となった。夜間の「あたみ桜ライトアップ」は予定通り、16時30分~23時に行う。
それでも桜の季節を感じてもらおうと、周辺の店では「あたみ桜」にちなんだメニューを提供するなど、工夫を凝らして客を迎える準備をする。糸川沿いに店を構えるイタリアンレストラン「LA SCARPETTA(ラ・スカルペッタ)」(熱海市中央町)は桜まつりの期間中、「糸川桜まつり限定ランチメニュー」(2,000円)を提供する。セットには、自家製ごまドレッシングサラダ、前菜盛り合わせ、スープ、パン、パスタ、ドリンクが付く。店主の上田敏明さんは「スープはカリフラワーとカブに加え、ビーツでピンク色にして桜をイメージした」と説明する。ロゼのスパークリングワイン(グラス=800円)と合わせて、季節を彩る工夫を取り入れる。「昨年は大勢の人が花見に詰め掛けたが、今年は閑散としている。ただ、焦っても仕方ない。長い目で見て、今年は我慢して来年以降につなげていければ。桜はまた咲くので」と話す。
熱海銀座商店街のイタリアンジェラート店「La DOPPIETTA(ラ・ドッピエッタ)」(銀座町)は期間限定で、「甘桜のジェラート」(シングル=450円)を提供する。毎年桜をモチーフにしたジェラートを販売するが、今年は初めて桜と大吟醸の酒かすを使った甘酒ジェラートに挑戦したという。店舗責任者の佐藤雅之さんは「桜のジェラートは、『甘桜ジェラート』以外にも入れ替わりで販売していく予定」と話す。
桜まつりは2月7日まで。