熱海のACAO SPA & RESORT(熱海市上多賀)が3月6日、宿泊事業への再参入と新規事業拡大のための人材採用を本格的に開始した。
同社は、観光庭園「ACAO FOREST(アカオフォレスト)」や「ACAO BEACH(アカオビーチ)」を含む65万平方メートルの広大な所有地を生かした統合型リゾート事業などを展開する。熱海の魅力をアートで再発見する取り組み「PROJECT ATAMI」を運営し、アートによるまちづくりも推進。アートイベント「ATAMI ART GRANT」には、延べ18万人を動員したという。
昨年12月には、約160億円を投じてアカオフォレスト周辺を整備し、2027年までに富裕層向けの宿泊施設を開業する計画を発表。オープンスタイルのオフィス「NOT A GALLEREY」も今年4月に設置する。アートや文化を愛する世界の富裕層と熱海に住むアーティストとの交流や支援を図る取り組みを目指すという。
今回の発表では、「ホテル事業参入、新規事業拡大を見越した人財採用を本格的に開始」とし、2027年に予定する新たな宿泊施設の開業に向けた人材や新規事業を推進する人材を先行して確保する計画。「強い意志を持ち、新しいビジネスを継続的に開発し続ける組織づくりを目指す」としている。
採用には試用期間を設け、採用人数の上限は決められていない。年俸上限は3,000万円で、「現職年俸を上回る提示」とする。首都圏などから同社への新幹線通勤費は、全額補助もするとしている。5月31日まで受け付ける。
同社会長の中野善寿さんは「過去の働き方にとらわれず働きたい人、ブランドへのロイヤリティーを持ちたい人と一緒に働きたい。私たちは仲間として働いているので、年功序列や学歴主義などの考え方は不問。お互いに期待できるような関係を仕事を通じて築いていきたい」と話す。