「GOOD ANTENNA SHOP 熱海分福(ぶんぶく)」(熱海市渚町)が3月18日、熱海・糸川沿いにグランドオープンする。
熱海のアーティストの作品や雑貨などをセレクトして販売する(関連画像5枚)
熱海出身の鈴木ほのかさんが店主を務める同店。ルーツは、鈴木さんの曽祖父母が1960(昭和35)年ごろに旧熱海駅舎で開業した土産物店「分福」。鈴木さんの祖母と母親が引き継いで約50年にわたり、キーホルダーなどの土産雑貨を販売していた。旧駅舎が現在の駅ビルに建て変わることをきっかけに店を閉じた。
東京でデザイナーとして活動してきた鈴木さんは、2年前に家族で熱海にUターン。アートギャラリーを持つ準備をする中で、代々営んできた「分福」の存在を思い返したという。鈴木さんは「ギャラリーは、コーヒーを飲んだり、土産物に触れたりと、いつでも気軽に立ち寄れゆっくりとした時間を過ごしてもらえる場所にしたかった」と振り返る。
店内には、鈴木さんが選んだ地元の雑貨や食品などを置くセレクトショップのコーナー、ギャラリースペース、カフェスペースを設ける。現在は熱海を中心に地元で作られた商品が多いが、分福オリジナル商品にも力を入れていく。オリジナル商品の第1弾は、アーティストが熱海をイメージして描いたというイラストをあしらった手ぬぐい。今後もオリジナルの商品を増やしていく予定という。
カフェのドリンクは、オリジナルのフレーバーティーなど紅茶のメニューを中心に、コーヒーやオーガニックワイン、クラフトビールなどをそろえる。
「作品を眺めながら、観光客や地元の人とが交流できる空間にしたい」と鈴木さん。「分福のコンセプトは『グッドアンテナショップ』。来ると感度が上がるような場所にしたい。新しい情報や商品を受信して発信していく店にできれば」と意気込む。
現在、店がある渚町エリアを紹介する地図の制作を計画中という。鈴木さんは「すてきな店やアートスポットが点在している渚町エリアのことをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話す。
営業時間は、平日=11時~17時、土曜・日曜=9時~18時。火曜・水曜定休。