展覧会「第29回 彩遊季(さいゆうき)展」が5月4日、熱海市指定有形文化財「起雲閣」(熱海市昭和町)ギャラリーで始まった。
熱海の日本画家・坂本武典さんが教える「アトリエブデン絵画教室」が主催する同イベント。教室に通う生徒らが1年を通して制作した作品を展示する。
今回は、中学生から90代の生徒20人が制作したハガキ絵から20号の大型作品まで、約80点を展示。日本画、水彩画、色鉛筆、デッサンなど多彩な技法で、風景や人物、静物、四季の花などを描いた。うちわ絵や扇子に描いた作品も並ぶ。
坂本さんの日本画と墨彩画の作品のほか、3日に歌手を引退した橋幸夫さんの日本画も出品する。橋さんは引退コンサートで全国を回る傍ら、坂本さんから日本画の手ほどきを受けて作品を作り上げた。
公開初日の4日は、生徒の家族や一般の来場者など多くの人が来場し、多彩な作品に足を止めて見入った。坂本さんは「橋さんは80歳から新たなスタートを切っている。生徒も一年一年を元気に過ごしながら、これからも元気に作品の制作に臨んでほしい」と話した。
開場時間は10時~16時30分(最終日は15時まで)。入場無料。8日まで。