貸別荘「熱海 SAKURAテラス」（熱海市上多賀）が7月5日、エンゼルフォレストリゾート（田原本町）が管理する別荘地「熱海自然郷」にオープンした。

CLT工法でリゾート空間を演出（関連画像6枚）

　建物面積は85平方メートル。定員は6人。2LDKの間取りにサウナやウッドデッキを備える。空き地だった場所を生かして昨年秋に着工し、7月に完成した。建物には「CLT（Cross Laminated Timber）」工法を採用。大判の木質パネル建材を天井や壁に使うことで頑丈になるという。同社副社長の木村眞一さんは「一般的には高層や大型の建築物に使われることが多い。当社がCLT工法で貸別荘を新築するのは初めての試み」と話す。

　同工法で建てることにより、柱や壁を少なくして高い天井で広い空間を演出したという。木村さんは「山型の斜めの天井で、非日常感を味わえる新しいリゾート建築を実現した」と話す。

　貸別荘の設備は、天然温泉をひいた露天風呂、プライベートサウナ、屋外水風呂のほか、バーベキューコンロを置いたウッドデッキなど。宿泊プランは、素泊まりプラン（1泊1人＝1万9,600円～）のほか、バーベキューセットを用意したプランも。犬同伴の客も受け入れる。

　今後も、同社の管理する別荘地に同タイプの貸別荘を展開していくという。木村さんは「一棟貸しタイプの施設だからこそ味わえるぜいたくな空間と時間を提供したい。リゾート地らしい建物を作ることで別荘地全体の価値の向上にも寄与させたい」と意欲を見せる。