「第5回熱海未来音楽祭2023」が10月20日~22日、起雲閣(熱海市昭和町)などで開かれた。
熱海在住の音楽家・巻上公一さんがプロデュースする同音楽祭。今年は「誰も、気づかなかった。温泉と音楽。」をテーマに、アーティストらが音楽ライブやパフォーマンスを繰り広げた。
21日には「出会いは沸騰を予感する耳」と題したコンサートを開催。オープニングのあいさつで、巻上さんは「今年の音楽祭は、長田弘さんの『誰も気づかなかった』の書籍内に出てくる『本』という部分を『温泉』に置き換えたテーマにした。温泉地として栄えた熱海だが、最近では温泉に入らないで帰る観光客もいる。熱海で幅広い音楽のイベントをやっていることを知ってもらいたいという思いを込めた」と話す。
バイオリン奏者の向島ゆり子さんと太田惠資さん、コントラバス奏者の河崎純さんがセッションを披露したほか、金オルさんと金秀一さんが韓国伝統音楽を演奏。最後は、5人にドラム・パーカッションの佐藤正治さんと巻上さんも加わり、7人のセッションで会場を訪れた観客を魅了した。
22日は、ダンサーやミュージシャンが歌と踊りで熱海の街をパレードした。一般参加者も巻き込んで、週末の熱海を音楽で盛り上げた。