熱海市内各所にアーティストが作品を制作・展示するイベント「ATAMI ART GRANT(アタミアートグラント)2023」が11月18日、始まった。主催は「PROJECT ATAMI 実行委員会」(熱海市上多賀)。
東方文化支援財団(東京都千代田区)とACAO SPA & RESORT(上多賀)が進める熱海の魅力をアートで再発見する取り組み「PROJECT ATAMI」の一環。今年で3回目。54組100人を超えるアーティストが参加し、市内の観光施設、飲食店、宿泊施設、ギャラリーなどに作品を展示。アーティストのパフォーマンスライブやトークイベント、ワークショップも開き、アートと街の一体感を生み出す。昨年のイベントには、延べ18万人以上が来場したという。
アーティストの居住やアトリエとして整備された「ATAMI ART VILLAGE」(熱海)をメイン会場に設定。サテライト会場の「ACAO FOREST」(上多賀)をはじめ、来宮神社(西山町)、熱海魚市場(清水町)など市内40カ所にアーティストの作品を展示する。併せて、「湯巡りARスタンプラリー」も展開。市内の温泉にまつわる7つのスポットにAR作品を展示し、拡張空間に展示する作品も見てもらう。
17日に熱海芸妓見番(中央町)で開かれたオープニングセレモニーで、同プロジェクト審査員で建築家の隈研吾さんは「熱海は楽しくて多様性のある街。アートという新しい切り口が加わることで、世界とのつながりを期待できる。ベネチアと匹敵するような場所になるのでは」と期待を込める。
開催時間は11時~18時。月曜・火曜休催。12月17日まで。