熱海特産のダイダイを生産・加工する「シトライカンパニー」(熱海市西熱海1)が11月21日、ダイダイを今季初収穫した。
上多賀の畑で収穫したダイダイ200キロは、ビール醸造所「NUMBER NINE BREWERY(ナンバーナイン・ブリュワリー)」(横浜市)が昨シーズン、初めて製造したビール「DAIDAI CITRUS ALE」向け。同ビールのアルコール度数は4.5%。ダイダイの香りと爽やかな酸味が特徴といい、同醸造所の直営レストランや熱海市内の酒店などで販売したところ好評だったという。今年は1000リットルを醸造して12月26日、缶と生だるで全国発売する。
収穫作業には、同醸造所のメンバー5人が参加した。醸造責任者の斎藤健吾さんは「昨シーズンよりも早く年末に販売を始める。正月は縁起が良いとされるダイダイのビールで乾杯してほしい。ダイダイや岡野谷さんの取り組みを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
岡野谷さんは「今季は天候に恵まれ生育が良く、収穫量に期待できる。色付きが早く、サイズも大きく育った。毎年少し違う味が楽しめるのも面白い。おいしいビールに仕上がるのが楽しみ」と期待を寄せる。