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熱海「123MUSIC」が新レーベル 盲目のピアニストらの楽曲リリースへ

新レーベルを立ち上げた「123MUSIC」の田中直人さん

新レーベルを立ち上げた「123MUSIC」の田中直人さん

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 音楽カフェバー「123MUSIC(イズサンミュージック)」(熱海市伊豆山)が12月3日、新レーベルを立ち上げて熱海在住ピアニストら3アーティストの楽曲を同時リリースする。

志岐竜哉さんの「伊豆山組曲」イメージビジュアル

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 123MUSICは、10月に「たーなー先生」の愛称で知られるボイストレーナー・田中直人さんが開業した宿泊施設付きのカフェバー。音楽とワイン、アートをテーマにしたイベントも行っている。

 新レーベルでは、音楽とイノベーションで熱海・伊豆山を盛り上げたいと、3アーティストの楽曲をNFTとサブスクリプションで同時リリースする。NFTとは偽造できない鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ。田中さんは「音楽NFTプラットフォームで働く元教え子との縁でNFTを活用したアーティスト支援をしようという話になった。来年4月には当店の敷地内に野外ステージも完成する予定。リアルな場とメタバース空間をつなげたライブを展開するに当たっての取り組み第1弾にしたい」と話す。

 3アーティストのうち志岐竜哉さんは熱海・伊豆山在住。盲目のピアニストとして知られる。リリースする楽曲「伊豆山組曲」は、2021年に発生した土石流災害を受けて昨年6月ごろに完成させた。田中さんとは、志岐さんが同店を訪れ知り合ったという。田中さんは「店内のピアノで演奏してもらった時に才能を感じ、すぐに都内でレコーディングした。音楽家になりたいという志岐さんの夢をかなえたい」と話す。12月3日には、同店で志岐さんのリリースコンサートの開催を予定する。

 志岐さんのほか、きしのりこさんの「桜餅はあんこに限る」を、高見このはさんの「Dreaming Sympathy」を、それぞれリリースする。きしさんは、幼少期から習う長唄三味線を生かしたポップ・ミュージックを手がけるシンガー・ソングライター。高見さんは、テレビ番組のカラオケ選手権で優勝したこともあるという高校生シンガー。田中さんは「2人とも以前からの教え子で、レッスンを通してプロになって活躍している。今後もさらに成長が期待できる」と話す。

 今後について、田中さんは「123MUSICがアーティストも視聴者も音楽を楽しめる場所になれれば。熱海で出合った才能とレッスン生の才能を発信して世界中に届けていきたい」と意気込む。

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