展覧会「UKIYO-E 江戸の美人画」が3月1日、MOA美術館(熱海市桃山町)で始まった。
江戸時代初期から後期の浮世絵のうち肉筆と版画の美人画を展示する同展覧会。同館によると、江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花。庶民の関心事を主題とする浮世絵が発展した。遊女や市井の看板娘をモチーフにした美人画は、特に女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられる中で流行したという。
展示する美人画は、勝川春章「雪月花図」、喜多川歌麿「婦女人相十品」など同美術館が所蔵する68点。勝川春章「婦女風俗十二ケ月図」の細部をクローズアップしたオリジナルのデジタル映像は解説付きで上映し、美人画の魅力を発信するとともに作品への理解を深めてもらう。同館の広報担当者は「デジタル映像を通して、作品の精緻な表現を見てもらえれば」と呼びかける。
開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館。観覧料は一般1,600円(4月1日から1,760円)ほか。4月16日まで。