定食と宅配弁当店「こだわり厨房 真（しん）」（熱海市下多賀）が3月4日、多賀中学校近くにオープンした。

店内で食べられる「豚ロース生姜焼き定食」（関連画像3枚）

　下多賀出身の店主・野中真一朗さんが開いた同店。野中さんは、2月末に閉店した熱海市役所近くの和カフェ「りゅうぎや」（中央町）を友人と共同経営していた。「『りゅうぎや』は多くの地元客に利用してもらっていたので、できればそのまま続けたかった」と野中さん。弁当や定食のメニューは「りゅうぎや」のものを引き継ぎ、地元で「真」の開業にこぎ着けた。

　野中さんは20代の頃に函南町のイタリアンレストランで経験を積んだ後、独立して弁当販売とイタリアンの創作料理店を経営していた。その後、「りゅうぎや」を共同経営。現在まで20年以上の飲食経験を持つ。

　席数はテーブル席17席。店内の窓からは山や海を望める。イートインのメニューは、「豚ロース生姜（しょうが）焼き定食」（1,000円） 、「国産ロースカツ定食」（1,500円） など。定食には、ご飯、漬物、汁物、日替わりの小鉢が付く。野中さんは「手作りにこだわっている。毎日食べても飽きないように、和食メインの定食のほか、パスタやカレーなどの洋食メニューも種類豊富にそろえている」と話す。ホットドッグやバーガーメニューも用意する。

　弁当メニューは、「日替わり弁当」（600円）、「おまかせワンコイン弁当」（500円）、定番の「特製のり弁当」（650円）、「オムライス」（850円）など約30種類を販売する。「『りゅうぎや』からの常連客も多く、1日100～150食は作っている」と野中さん。「配達エリアは、熱海市街から網代、多賀まで広く対応している。弁当一つからでも届ける」とも。

　今後について、野中さんは「以前の創作料理店には、地元の団体客や親子連れがよく利用してくれた。また同じように団体利用なども受け入れていきたい」と話す。「近くに新しい店の出店も計画中。ここよりも来店しやすい場所にあるので、地域住民や子どもたちが気軽に立ち寄れる店にできれば」とも。

　営業時間は、イートイン＝12時～15時、弁当販売＝8時～なくなり次第終了。土曜・日曜定休。