まちづくり会社「machimori(マチモリ)」(熱海市銀座町)と中日本高速道路(NEXCO中日本)との協働プロジェクト「チャレンジTHEミッションin熱海」モニタープログラムが4月6日、熱海市内で行われた。
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NEXCO中日本は2016(平成28)年度から、地域連携と人材育成を目的に地域のパートナー企業と協働でプロジェクトを立ち上げている。今回のプロジェクトもその一環。熱海でまちづくりに取り組むマチモリと協力し、熱海をフィールドにした企業向け研修プログラムを開発した。
6日のモニタープログラムには、都内などから9社10人が参加。参加者は3グループに分かれて、「文豪ゆかりのエピソードを探してこよう」「熱海が日本初を探そう」「熱海こがし祭りで活躍する山車やみこしを探せ」「熱海の特産品ダイダイを使ったものを飲食しよう」など36のミッションをクリアしながらポイントを稼ぎ、制限時間内に高得点を狙ってゴールを目指した。
プログラムには、検索や地図アプリを使うためのスマホ使用の禁止、タクシーの使用禁止などのルールが設けられているため、参加者は歩きながら地域の人に質問して目的地を探していた。
プロジェクトは、参加者のチームワーク向上やコミュニケーションの促進、地域への新たな関係人口の増加を目的に企画。今後、参加企業を募る。
プログラムに参加した佃軍治さんは「多くの地域の人に話しかけることで街の魅力を知ることができた。座学だけでなく街に出ることで、リフレッシュしながらチームビルディングができ、新人研修に有効だと感じた」と話す。
マチモリの佐々木梨華さんは「参加者は普段知ることができない熱海のディープな魅力や地域の人との交流を楽しんでいた。プログラムへの満足度も高く、企業向けに展開する手応えを感じた。今後も、熱海を舞台にした研修を通じて、企業の課題解決と熱海のファンづくりを進めたい」と力を込める。