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熱海・網代で「ワーケーション体験ツアー」 外国人が和菓子作りなど満喫

「熱海・網代の風」で匹田さんの指導を受けて和菓子作りに挑戦する参加者

「熱海・網代の風」で匹田さんの指導を受けて和菓子作りに挑戦する参加者

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 「ワーケーション体験ツアー」が10月5日・6日、熱海・網代地区で行われた。

上手に練り切りを作るフランス出身のレミさん(関連画像5枚)

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 2023年8月に開業したゲストハウス「熱海・網代の風」(熱海市網代)が主催した同イベント。体験ツアーをきっかけに参加者に網代の魅力を体感してもらうとともに、網代でのワーケーションをプログラム化していくことを目的に企画した。

 当日は、都内の映像製作会社に勤める外国人が参加し、同施設を拠点に1泊2日の行程で網代地区の散策や和菓子作り体験などのワークショップに臨んだ。フランス人とイタリ人の参加者は、日本文化や食、温泉などを満喫した。

 5日は、旧網代小学校をリノベーションした交流施設「AJIRO MUSUBI」を視察。教室や図書室だった部屋をコワーキングスペースやレンタルオフィススペースに改装した空間などを見学した。その後、網代に本店のある創業150年の和菓子店「菓子舗 間瀬」の網代駅前店に移動。店に併設した茶室で和菓子について説明を受けながら「お茶体験」も楽しんだ。

 6日は、都内の赤堀製菓専門学校で和菓子製造の指導に当たる匹田順治さんを講師に迎え、「和菓子作り体験」を行った。6人の参加者は、匹田さんの実演と解説を受けながら、間瀬が提供した材料を使って3種の練り切りとミカン大福に挑戦した。紅葉や小菊の練り切りを上手に作り上げ、日本の伝統的な和菓子作りを楽しそうに体験していた。

 参加したレミ・ピエールさんは「特に和菓子作りが楽しかった。街を散策することで、網代の歴史や文化を知ることもできて良い経験だった。貸し切りできる『網代の風』は、グループでワークショップや料理をすることに適していた」と話す。

 同施設の店主・小浦洋生さんは「今回の体験を持ち帰って、仕事や企業活動に生かしてほしい」と話す。「網代には、文化体験やテレワークできる環境があり、事業者が連携することで魅力的なワーケーションのコンテンツを提供することができる。外国人の視点も参考になった。今回のツアーを検証して、プログラム化していきたい」と意欲を見せる。

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