展示会「クレヨン王国ワールド2024」が11月13日、旅館「新かどや」(熱海市小嵐町)で始まった。主催は「クレヨン王国ワールドを広める会」。
熱海各所がモチーフとして作中に登場するファンタジー童話「クレヨン王国」の原画を中心に展示する同展は今年で4回目。熱海で生涯を過ごし、熱海の自然を愛した童話作家、故・福永令三さんが執筆した同作品は、シリーズ累計500万部を超え、テレビアニメ化もされた。
2月には、同シリーズ8作品が中国で発表された。会場では日本語版と中国語版を並べ、表紙の原画とともに展示する。このほか、挿絵を描いた画家・三木由記子さんの初公開原画も数点展示。印刷では分からない絵のタッチや色彩を見ることができる。会場では、ポストカードやトートバッグなどオリジナルグッズも販売する。開催時間は11時~16時。火曜休催。入場料は、一般=100円、未就学児無料。11月25日まで。
福永さんの長女の桜さんは「全国からファンが来てくれている。展示をきっかけにクレヨン王国の優しい愛のある世界を共有して、広めていきたい。原画などはここでしか見られないものなので、足を運んで見にきてほしい」と話す。
関連企画として、熱海市立図書館(上宿町)では現在、「みんなのクレヨン王国塗り絵展」を開催している。全国の子どもたちが描いた同作品の塗り絵256点を紹介する。開館時間は9時~18時。月曜休館。入場無料。11月24日まで。