
子ども向けワークショップ「サイエンス教室」が6月15日、交流拠点「AJIRO MUSUBI(アジロムスビ)」で開かれた。主催は一般社団法人「TOKUBUN教育会」(東京都港区)。
4月に「AJIRO MUSUBI」内に活動拠点を開設して学びの場づくりを始めた同団体。元電機メーカー社員で現在、武蔵野美術大学大学院で学ぶ星野剛史さんを講師に招いた。初回となった今回は、地域の幼児や児童ら15人が参加し、車の模型作りに挑戦した。
始めに星野さんが、車の走る仕組みやデザインの工夫について分かりやすくレクチャーを行い、「車のデザイナーになったつもりで自由に作ってほしい。作った車は実際に走らせてみて」と呼びかけた。会場には台紙やカラフルなシール、飾り素材などが用意され、子どもたちははさみやテープを手に、一生懸命に自分だけの車を制作した。星野さんにアドバイスをもらいながら、車体の形やデザインを工夫し、思い思いの作品に仕上げていった。
完成した車を廊下で走らせる時間も設けた。子どもたちは自分の車が走る様子に目を輝かせ、歓声を上げながら楽しんでいた。
同団体の鶴淵志穂さんは「子どもたちの興味を引き出す『興育』の環境を提供していきたい。プログラムは提供するが、子どもがやりたいことをかなえていける場所を作れたら。親御さんは子どもの仲間として見守ってほしい」と話す。
次回は6月29日10時~12時に行う。参加料は500円。事前申込制。