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熱海駅前の路地裏に古民家カフェが移転リニューアル 店主は元皇宮護衛官

「路地裏523」の吉田順一さんと英未さん

「路地裏523」の吉田順一さんと英未さん

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 熱海駅前の商店街「平和通り名店街」近くにカフェ「路地裏523」(熱海市田原本町)が11月1日、移転リニューアルオープンした。

熱海駅前の商店街から路地裏に入った築72年の古民家カフェ

 店主の吉田順一さんが2年前から今年8月まで「523」の店名で、熱海市役所そばで経営していた同店。移転先は妻の英未さんが9年間、レンタルスペースや飲食店として使っていた古民家を改装してリニューアルオープンした。観光客でにぎわう商店街から細い路地を入った場所にあることから、店名を「路地裏523」にしたという。

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 吉田さんは元々、国家公務員で皇宮警察本部の皇宮護衛官として32年間勤務した経歴を持つ。将来は自分で店を持ちたいとう思いがあり、調理師の資格も取得。54歳のときに早期退職し、熱海で飲食店を開業した。経営は順調だったが、新型コロナウイルス感染拡大により夜の時間帯の客が減少。吉田さんは「いずれはこの場所に移転したいと思っていたが、コロナの影響で早まった。昼のお客さまに来店してもらいやすい場所だった」と移転の経緯を説明する。

 築72年の古民家を英未さんがカフェバーとして経営していたため、梁(はり)や欄間など昭和レトロな雰囲気をできる限り保存して改装を行った。席数は10席。メニューは「しらすピザ」「ハンバーグディッシュ」(以上1,200円)や「塩レモンスパゲティ」(1,000円)など。ドリンクは、コーヒー、紅茶(以上500円)のほか、吉田さんの経歴を生かし、皇居内の売店でしか販売していないという焼酎やワインも取りそろえる。

 吉田さんは「移転前と比べて、観光の若い方や女性のお客さまが多い。看板を設置しただけでも来店につながりやすい」と移転の手応えを話す。「今後はお客さまの反応も見ながら、メニューは変えていきたい」とも。英未さんは同店2階のスペースでタロット占いを始めるという。「静かな路地裏で落ち着いて過ごしてもらえれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~20時。木曜定休。