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オンライン交流サイト「熱海コミュニティ」開設 熱海への移住や複業を支援

チームメンバーの(左から)中屋香織さん、水野綾子さん、小林めぐみさん

チームメンバーの(左から)中屋香織さん、水野綾子さん、小林めぐみさん

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 熱海での複業や移住をサポートするオンライン支援サイト「熱海コミュニティ」が11月15日、交流サイト「Teamlancer(チームランサー)」内に開設された。キャリアコンサルティングを行うHUBlic(熱海市銀座町)代表社員の小林めぐみさん、複業支援を行うCIRCULATION LIFE(下多賀)代表の水野綾子さん、移住サポートを行うAtami Stayle(渚町)代表の中屋香織さんの3人が運営する。

「チームランサー」内に開設された「熱海コミュニティ」

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 チームランサーはエンファクトリー(東京都渋谷区)が提供する交流型プラットフォーム。興味や関心事をテーマにプロジェクトやチーム単位でコミュニティーを立ち上げ、情報交換や人の交流を促進する仕組みとなっている。参加者は気になるチームやプロジェクトに参画することが可能。

 熱海コミュニティのテーマは「熱海から見つける『本当にしたい働き方、暮らし方』」。コロナ禍で働き方や生活スタイルを見直す動きがあり、複業や移住、2拠点生活など選択肢が広がっている。熱海は元々、リタイア層の移住先として人気の地域だったが、都心から新幹線で約40分という利便性から、最近では若い世代からもテレワークやワーケーションの場所として選ばれるようになっている。

 一方で、中屋さんは「熱海には移住相談の窓口がなく、検討段階で情報収集や住民との接点を持ちづらい。結果、移住して楽しめていない人もいる」と課題を挙げる。「熱海にはユニークな人が集まってきていて面白いプロジェクトも立ち上がっているが、それを整理する必要性を感じていた」と小林さん。水野さんは「複業している人同志のコミュニケーションが無かったが、つながりを深めることで新しい仕事が生まれる可能性を感じていた」と話す。コロナ禍で対面での活動が制限されたことも、オンライン中心の「熱海コミュニティ」を立ち上げることにつながったという。

 同コミュニティーには、「オープンコミュニティー」と「クローズドコミュニティー」がある。複業や移住に関して気軽に情報収集したい人は「オープンコミュニティー」に参加することで、熱海との接点を持つことができる。キャリアプランニングなどの講座を受けながら、熱海での働き方を具体的に想像できるような試みも予定しているという。承認制の「クローズドコミュニティー」では、熱海に定住や移住、多拠点生活、複業している人との交流が可能。小林さんは「熱海は既に2拠点で仕事をしている人も多いので、複業には適した地域。自分視点でキャリアを考えるきっかけにしてほしい」と期待を込める。

 今後について、水野さんは「複業人材を実際に受け入れている熱海の企業の声や進め方のノウハウも共有していきたい」とコミュニティーの活用を説明する。中屋さんも「コミュニティーに参加することで、自分らしく生き生きとライフスタイルを考えるきっかけにしてもらえたら」と期待を寄せる。

 交流サイト「チームランサー」から参加できる。

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