
熱海に鎮座する来宮神社(熱海市西山町)が7月14日から16日までの3日間、「こがし祭り」として親しまれる例大祭を執り行った。
時折雨が降る空模様の下、今年も例年通りの神事や山車行列を行った。集まった市民や観光客から大きな歓声が上がり行列の沿道は熱気に満ちた。
15日・16日には、各町内の山車や地元団体のみこしの行列が市中心部を巡行。両日とも夕方から、国道135号沿いの海岸付近で「熱海こがし祭り第57回山車コンクール」を開いた。
コンクールには山車23基が参加。木彫りの部と装飾の部に分かれて行われた審査で優勝したのは、木彫りの部=下天神町、装飾の部=和田山。装飾や練習の成果が随所に光り、甲乙つけがたい力作が並んだ。
16日には、厄年奉賛会「守節亥子会(しゅせついのねかい)」がみこしを担ぎ、熱海サンビーチの砂浜から海中に入る「御鳳輦(ごほうれん)浜降り神事」を行った。神事では、猿田彦姿のてんぐを先頭に約30人の男衆が「妙念、妙念」と唱えながら歩を進め、無病息災と地域の繁栄を祈願した。神事を終え、同会の今井清文会長は「仲間と一緒に一つの大きなイベントを行えてよかった」と話す。