コワーキングスペースやシェアオフィスなどが入る交流拠点「AJIRO MUSUBI(あじろむすび)」(熱海市網代)が4月1日、旧網代小学校内にオープンした。
2021年3月に閉校になった網代小学校の建物の一部を一般社団法人「あじろ家守舎」(同)が熱海市から借りて運営する同施設。「あじろ家守舎」は、移住者と代表の山崎明洋さんら地元出身者を中心に2022年に活動を始め、網代エリアの活性化に取り組んでいる。
オープンに当たっては、網代小校舎と隣接する幼稚園舎の1、2階を再整備。地域の交流拠点を作りたいと、1階には地域内外の人が集まる交流スペース「コミュニティーセンター」を、2階には企業や事業者に活用してもらう「地域共創センター」を、それぞれ開設した。1階の交流スペースは、カフェやチャレンジショップが入る予定で、7月のオープンを予定している。2階は、教室などを改修したオフィスや会議室、コワーキングスペースなど。子どもの遊び場やワークショップで利用できるスペースも用意する。
2階のオフィススペースへの入居は3社が検討しているという。山崎さんは「入居する企業同士の新しい取り組みや連携を生み出す場になることを期待したい。会議室は市外の企業のワーケーション利用にもつながれば」と話す。「5年、10年先を見据え、地域の人が暮らしやすい網代を作り上げていきたい」とも。