富士保育園の園児を招いたダイダイの苗木植え体験が6月3日、熱海市上多賀の畑で行われた。
熱海特産のダイダイを生産・加工・販売する「シトライカンパニー」(熱海市西熱海1)が行なった体験会には、同保育園に通う4、5歳の園児17人が参加。高さ1メートルほどの苗木3本を植えた。苗木は、いずれもかんきつ類のカラタチとダイダイの接ぎ木で、病気に強いのが特長という。ダイダイの実は完熟した後も数年は木に残って「落ちない」ことから、10年後の高校受験にはお守りになる縁起物として園児が収穫することを見据えて企画した。
当日は、掘った穴に苗木を立てた園児が「大きくなーれ」と声を合わせながら真剣な表情でスコップを使い、苗木に土をかけた。園児の一人は「スコップを使うのが楽しかった。おいしくなってほしい」と話していた。
シトライカンパニー代表で農家の岡野谷伸一郎さんは「次の世代と共にダイダイを未来に残す活動をしていきたい」と話す。