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「熱海フルーツキング」が1周年 料理人の経験生かしたこだわりのフルーツサンド

鮮やかなフルーツサンドを掲げるスタッフ

鮮やかなフルーツサンドを掲げるスタッフ

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 フルーツサンド専門店「熱海フルーツキング」(熱海市渚町)が3月7日で1周年を迎える。経営は伊豆高原ビール(伊東市)。

熱海サンビーチの目の前で目立つ外観

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 同店は、「海を見ながら食べると幸せになる」をキャッチフレーズに、熱海サンビーチ前に昨年3月7日に開業。果物と生クリームをふんだんに使った「フルーツサンド」、さまざまな果物を使い色鮮やかな「フルーツゼリー」を中心に取りそろえる。外観は鮮やかな水色と黄色を基調にした目を引く店構えで、床に砂を敷いたビーチを思わせる店内には大きなブランコを設置し、「映えスポット」にもなっている。

 こだわりについて、同店マネジャーの高場脩平さんは「全国から取り寄せた旬の果物や、地元の生産者が栽培した新鮮な果物をふんだんに使っている。それだけでなく、料理人だった知識や経験を生かして、一手間二手間かけて食材に合わせた提供の仕方を工夫している」という。伊東市出身の高場さんは、都内のフランス料理店などで料理人をしていた経歴を持つ。伊東に戻った後、偶然知り合った同社の社長から声が掛かり2020年に入社。「最初はこれまでやってきた料理とフルーツサンドというスイーツとは世界が違うので戸惑いはあった。しかし、当時他社が都内などで展開していたフルーツサンドを食べた時、これならもっとおいしくてこだわりのあるものを作れると思った。今では料理人だった経験も生かせて非常に楽しい」と笑顔で話す。

 「フルーツサンド」は定番商品と季節限定商品を合わせると約15種類を並べる。定番の人気メニューは、イチゴ、パイナップル、ミカンが入った「ミックスサンド」(500円)、自家製のチョコチップが入った「チョコバナナサンド」(450円)など。他にも、店でレモンを漬け込んだ「ハチミツレモンサンド」(550円)や愛媛県産のかんきつを使った「せとかサンド」(560円)などが色鮮やかにショーケースを飾る。高場さんは「サンドイッチは毎朝店で手作りしている。生クリームも果物に合わせて、いちごクリームやレモンクリームなど全て店で仕込む。安納芋のサンドを販売した時は、芋を店で蒸してブリュレのように焦がしたものを使い、紅あずまのペーストを作って生クリームと合わせた」と、こだわりを説明する。食パンは熱海の有名ベーカリー店「パン樹 久遠」(田原本町)から仕入れているという。

 開業から1年を振り返り、高場さんは「首都圏の緊急事態の影響で休業した時期もあったが、海水浴シーズンやGoToトラベルの時には多くのお客さまに利用いただき、上向き調子でやってこられた。テレビ取材も増え、その反響もある。確実に認知度が上がっている実感がある」と話す。「熱海は新しいスイーツの店も増えているので、一緒に盛り上げていければ。今後も季節感を出した商品を随時リリースしていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~17時(緊急事態宣言解除後は変更の可能性あり)。

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