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熱海の居酒屋・竹村が「伊勢海老ラーメン」 1匹丸ごと使い1杯6,000円

「伊勢エビラーメン」を掲げる土屋公泰さん

「伊勢エビラーメン」を掲げる土屋公泰さん

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 熱海の居酒屋「麺や改め居酒や 竹村」(熱海市中央町)が3月5日、伊勢エビ1匹を丸ごと使った「伊勢海老(えび)ラーメン」の提供を始めた。

特大のどんぶりにはふんだんに海の幸を盛り付ける

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 特大のどんぶりに入れたラーメンには伊勢エビのほか、サザエ、ホタテ、アサリ、岩のりなどの具材をふんだんにのせる。魚介類は地元の鮮魚店や伊東港から仕入れ、岩のりは初島のものを使う。殻から出した伊勢エビの身は梅肉で味付けし、刻んだユズをトッピンングに使うなどして「高級感を演出」。スープは塩ベースで、魚介で煮込んだ自家製のスープ。麺はこのスープに合うように、伊東の製麺店から仕入れた細麺を選んだ。店主の土屋公泰さんは「出てきた時にお客さまに驚いてもらいたい見た目と、魚介の味が利いた熱海ならではの味を追求し、自信を持って勧められるものができた。2~3人前あるので、取り分けて食べてもらえれば」と話す。1日5食限定で提供し、価格は1杯6,000円。

 2020年1月にラーメン店として開業した同店だが、前経営者から10月に土屋さんが引き継いだ。同時に、ラーメン店から居酒屋に業態を変えてメニューも一新するなど、さまざまな手を打ってきたという。ラーメン店だったときは「牛すじラーメン」が人気だったため、味を改良してメニューとして残した。居酒屋メニューとしては、「牛すじ煮込み」(680円)、「飛魚(とびうお)の丸焼き」(600円)、「あじの干物」(550円、以上税別)などが人気だという。

 「伊勢海老ラーメン」開発の経緯について、土屋さんは「首都圏の緊急事態宣言により、熱海も観光客が少ない状況が続いていた。鮮魚店も卸先の飲食店が休業するなどして、魚や伊勢エビが余ってしまい、それを引き受けてメニュー開発に生かそうと思ったのがきっかけだった」と振り返る。昨年11月に企画を始め、4カ月かけて提供にこぎ着けた。「今は地元のお客さまが多いが、感染症対策もしっかり行っているので、緊急事態が明けたらまた熱海に遊びにきてもらえれば。『伊勢海老ラーメン』や『牛すじラーメン』は今後、イベントにも出店していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は20時~翌4時。月曜定休。

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