
人形作品を展示した無料の休憩所が5月1日、熱海市咲見町の東銀座バス停近くにオープンした。
市内に昨年移住した山田勉さんが開設。趣味で作った人形作品を展示する。現在79歳の山田さんは15年ほど前、退職と同時に木粉粘土を使った人形作りを始めた。「熱海に移住して、自分が人と交流できるような機会が欲しいと思った。ふらっと住民や観光客が立ち寄り、峠の茶屋のように一休みしてもらえれば」と話す。
約50平方メートルの休憩所内には、テーブルや椅子を設置。希望する客には、お茶やコーヒーを1杯350円で提供する。人形作品はギャラリースペースに展示。ユニークな表情が特徴で、人形の主役「おじいさん、おばあさん」が、山田さん手作りの小道具や衣装をまとってライブ演奏や日光浴などを楽しむ姿が見られる。「高齢者の素の表情や行動を表現している」と山田さん。市内の障害者就労支援施設「ふれあい作業所」(網代)の通所者が製作した作品も販売している。
山田さんは「坂の途中にあるので買い物帰りに疲れた時やバスを待つ間に作品を眺めながら和んでもらえる場所にしていきたい」と話す。
開設時間は10時~16時。火曜・水曜定休。