
クラフトジンを製造する「SEACLIFF(シークリフ)熱海蒸溜所」(熱海市清水町)が6月28日、初の限定クラフトジン「Reciria(レシリア)」の販売を始めた。
熱海在住の画家・石川吾郎さんがデザインしたラベル(関連画像2枚)
同蒸溜所を経営する「シークリフ・スピリッツ」によると、「海風を受けて崖に根を張る松の生命力と、心身を整える薬膳の知恵を融合させた」という同商品。蒸溜には松の香りと薬膳素材、熱海産かんきつなどを使った。清涼感と奥行きのある味わいが特徴で、「静けさの中にある力強さを体現した一本に仕上がっている」という。アルコール度数は45度。ボトルラベルのアートワークは熱海在住の画家・石川吾郎さんの描き下ろしで、風に揺れる松の葉と透明感のある女性像を描いた。
「SEACLIFF」は、熱海の風土や物語をテーマにクラフトジンを製造・販売する蒸溜所。今回の「Reciria」は、年に数回展開する限定シリーズ「LIMITED EDITION」の第1弾として位置づけ、今後も物語性を重視した限定ジンの展開を計画する。併設のバーでは、「Reciria」を使ったカクテルやストレート提供も予定し、同商品の魅力を生かしたオリジナルメニューの展開を進めているという。
シークリフ・スピリッツ社長の釜谷道夫さんは「松をジンの材料にするのは世界的にも非常に珍しい。試験蒸溜を繰り返し、納得のいく味になるまでとても苦労し、約3カ月かかった。今後もアーティストとコラボした限定商品や熱海ならではの原料を使ったジンの開発にチャレンジしたい」と話す。
価格は、500ミリリットル入り=8,800円。同施設併設バーのほか、ファンクラブ会員向けECサイトで販売する。150本限定。バーは金曜~日曜・祝日のみ営業。営業時間は、ボトル販売・テイスティング=11時~16時、飲食提供=17時~24時(日曜は23時まで)。