熱海商店街連盟(熱海市渚町)は4月1日から、夜のデビュープラン「ぽっきりクーポン」を実施する。期間は9月30日まで。
同クーポンは、各店舗が制限時間や料金を「ぽっきり価格」で表記し、明朗会計の分かりやすい価格設定でサービスを提供する。クラブやスナックなど市内の12店が参加。店ごとに提供内容は異なるが、追加料金無しで「夜の店に行ったことがない初心者でも、安心して利用できる企画にした」という。参加店は、「フォンテーヌブロー」「ラピスラズリ」「Jacket(ジャケット)」「クラブ オーシャン」「クラブ パシャ・アゲイン」「サンズベイ」「韓国パブ 釜山」(以上中央町)、「クラブメルヘン アラスカ」「クラブメルヘン ザ・ウェイブス」「ショークラブ POLARIS(ポラリス)」「スナック MOMO(モモ)」(以上銀座町)、「パブかさぶらんか」(渚町)。
内容は「熱海で遊ぼ」のホームページや情報誌に掲載するほか、チラシを市内の旅館や観光施設で配布する。チケットは無く、「ぽっきりクーポン」の利用を店に伝えることでプランを利用できる。同連盟の鈴木恵次さんは「夜の店はシステムや価格が分かりづらいということで、特に若い人の利用が減っている。熱海は、昔はぼったくりのイメージもあった。キャストのドリンクも1杯含まれるなど、提示した料金しか頂かないプランにした。明朗会計で初めてのお客さまでも安心して利用してほしい」と企画内容を説明する。
市内の繁華街は首都圏の緊急事態宣言の影響を受け、大きな打撃を受けている。鈴木さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、接待を伴う飲食店は疲弊している。廃業した仲間もいる。ただ、下を向いてばかりはいられないので、店同士が声を掛け合い、生き残りのために協力して良い方向に進んでいければ」と期待を込める。観光客の利用を想定して企画したが、地元の人からも喜びの声が聞かれるという。「街全体が繁盛していることが大事。感染症対策をしっかり取ったうえで、熱海にまた人が集まり、景気向上につなげていきたい」と意気込みを見せる。