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熱海で挑戦する事業者の成果発表 「A-supo」が報告会を開催

A-supo成果報告会で発表する「手ぶらでGO」の渡邉正勝さん

A-supo成果報告会で発表する「手ぶらでGO」の渡邉正勝さん

 熱海市が事業者支援を行う「熱海市チャレンジ応援センター(A-supo(エーサポ)」(熱海市中央町)による成果報告会が3月24日、起雲閣(昭和町)で開かれた。

グループごとに分かれて課題検討を行う交流会の様子(関連画像6枚)

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 熱海市チャレンジ応援センターは、地域経済全体の生産性向上を目指し、2022年10月に開設。熱海出身者や中小事業者のコンサルティング経験者、起業経験者など、さまざまな経歴を持つアドバイザーが、地域産業を担う事業者の経営・起業などの相談や支援を行っている。

 報告会では、同センターがこれまで伴走支援してきた市内の4事業者による事業内容の説明から課題、取り組みなどを発表。発表者以外にも、熱海市内外の事業者や起業・創業希望者など約30人が参加して熱心に耳を傾けた。

 竹細工を制作・展開する「tomboo(トンボ)」(網代)の石井友子さんは、竹害と呼ばれる厄介な竹を生業として地域の宝にするための売り上げ・販路拡大が課題だったという。従来の製品販売やワークショップなどのBtoCビジネスから、竹細工を空間演出として提案するBtoBビジネスへの転換をアドバイスされたことで可能性が広がり、「今後の事業計画が整理できた」と話す。

 農家で生産から加工・販売まで手がける「たからのはたけ」(泉)の説田有佳さんの発表では、ブランドコンセプトの検討に当たり、農園で何かをしたい人へ開放する「ファームケーション」という考えに至ったという。今後、ローカルゼブラ企業(事業を通じて地域課題解決を図り、地域と共に事業収益を確保する企業)として法人化し、「放棄農地の活用や地元の雇用創出、農園内の設備・施設を整備することで農園を魅力的な環境資源にしていきたい」と展望を明かす。

 熱海駅前で土産物店を営む「丸高名産店」(田原本町)の高橋一考さんは、数少ない正社員のうちの半数以上が産休に入ったことによる人材育成が課題とした上で、「企業ビジョンを言語化し、求める人材像を明確にすることから始めた」という。「経営者は孤独であるが、悩みを吐き出させてくれるエーサポは、とても助けになった」と振り返る。

 手荷物配送サービスを行う「手ぶらでGO」(田原本町)の渡邉正勝さんは、坂道が多い熱海の移動を手ぶらで観光してほしい思いから立ち上げた事業を説明し、「現在、提携宿泊施設は約80社になった。サービスを広げて熱海での滞在時間を伸ばすことで、地域での消費額の増加にも貢献したい」と力を込める。「参入しやすい業態だからこそ、付加価値創出や差別化が次の課題」とオブザーバーからの期待を込めた助言もあった。

 発表の後には、参加者同士の交流会を設け、チーム別に与えられたテーマについてディスカッションを行うなど、互いの経験やアイデアを共有できる機会とした。

 司会を務めた同センターの高原すずかさんは「エーサポの取り組みをより多くの人に知ってもらう機会にしたかった。今後、事業者同士がつながり、新たな取り組みに発展することを期待したい」と話す。

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