熱海のバー「Muddy Cat（マディーキャット）」（熱海市和田町）がSNSに投稿した動画が26万回再生され、話題を呼んでいる。

「保護ねこアート展」の展示写真

　同店は「猫に会えるかもしれないバー」として2018（平成30）年に開業。開店当初、保護猫だった飼い猫の写真を投稿したところ話題となり、現在、同店のツイッターアカウントのフォロワーは3万5000人を超える。

　話題の動画は、4月3日に店主の山村由香さんが店のツイッターアカウントに投稿したもの。猫のてんてん君がミチルちゃんに猫パンチを繰り出すと、ミチルちゃんは一人で転げ回るオーバーリアクションを披露。パンチをお見舞いしたてんてん君も、ミチルちゃんの動きにぼうぜんの様子。わずか5秒の動画ながら、26万回以上再生、4500件以上リツイートされるなど、話題を集めている。動画を見た視聴者からは「オーバーに転ぶサッカー選手みてぇ」「こんな動きする猫みたことない」「やられ方が役者やね」「サッカーだとシミュレーションでイエローカード」（以上、原文ママ）などのコメントが寄せられている。

　店主の山村さんによると、「てんてんからたたかれた時に、たまにパニックになって転げ回ることがある」という。元々は保護猫で、函南町の保護施設から同店が迎え入れたミチルちゃん。6月で3歳になるという。ミチルちゃんと合わせて3匹の猫が在籍する。この動画以外にも、ミチルちゃんたちのコミカルなアクションや顔芸をSNSに投稿しており、ファンも多い。

　山村さんは、店で募金を集めて保護猫団体に寄付するなど、「店を通して保護猫に関心を持つ人が増えれば」と話す。ジュンク堂書店名古屋栄店（愛知県名古屋市）で4月12日から始まっている「保護ねこアート展」にも、ミチルちゃんの写真を出展し、ポストカードの販売も行っている。展示会には、写真、絵画、陶芸、詩などの猫作家の作品が展示され、販売収益は保護猫活動に寄付されるという。山村さんは「店の猫たちの写真を通して保護猫のかわいさを知っていただき、猫を飼い始める時に、ペットショップで買うという選択肢ではなく、保護猫を迎えるという選択肢も持ってもらえれば」と呼び掛ける。