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熱海伊豆山の土石流災害で寄付やチャリティー 市は義援金詐欺への注意も呼び掛け

ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス 災害支援 静岡県熱海市」

ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス 災害支援 静岡県熱海市」

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 熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流災害で、熱海市はふるさと納税を利用した災害支援の寄付の受け付けを開始したほか、義援金詐欺への注意も呼び掛けている。熱海にゆかりのある著名人らも、チャリティー活動の動きを見せている。

熱海市役所に設置された義援金箱

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 熱海市は4日から、ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス」を利用して寄付の受け付けを始めた。7日正午の時点で、4000件以上、6,000万円を超える寄付が集まっている。災害支援の寄付のため返礼品は無い。クレジットカード決済により寄付することができ、2,000円から受け付ける。茨城県境町、岐阜県下呂市のふるさと納税の代理寄付も受け付けている。ふるさと納税サイト「さとふる」でも募集し、7日正午の時点で寄付総額が1,600万円を超えている。

 5日には市が、被災者を支援するための義援金口座を開設した。義援金口座は「三島信用金庫・熱海支店・普通預金 1198255」、口座名義「熱海市災害義援金(アタミシサイガイギエンキン)」。熱海市役所第1庁舎、1階受付には義援金箱を設置し、持参でも受け付ける。12日からは南熱海支所、泉支所にも設置する予定としている。

 一方、熱海市は義援金詐欺への注意も呼び掛ける。現時点で市から協力要請している義援金受け付けのボランティア団体は無く、路上、自宅訪問、オンラインなど、あらゆる手法での義援金詐欺への注意が必要となっている。

 市内在住の音楽家・巻上公一さんと佐藤正治さんは5日、「伊豆山エールプロジェクト」と題し、チャリティー配信ライブを行うことを発表した。2人は音楽バンド「ヒカシュー」のメンバーで、これまでも熱海で音楽イベントを開催してきた。今回は、2人の音楽ユニット「アルジャンスー」が7月22日15時から配信ライブを行う。チケット料金は1,000円からで、収益は全て寄付される。主催は「MAKIGAMI OFFICE」「OK MASSA」。

 同じく熱海在住で歌手のNOKKOさんが6日、オンデマンド配信ライブ「Ouchi Concert -Day3」を「復旧支援チャリティー」とし、収益の一部を寄付することを自身の公式ホームページで発表した。チケット料金は3,500円。配信期間は、7月10日21時~16日23時59分。

 女優の上白石萌音さんは5日、「静岡県熱海市・大雨土砂災害 緊急支援プロジェクト」と題したクラウドファンディングを立ち上げ、自身のSNSなどで支援を呼び掛けた。クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」内に開設し、500円から支援を受け付ける。同サイト内で上白石さんは「今わたしはツアーを回っています。こうして音楽を楽しめている一方で、ゆっくり眠ることすらままならない方々がいらっしゃることを思い、何かできることはないかと、会場に緊急募金箱を設置しました。直接足を運べない方々からのお気持ちをお受け取りする場所も作れたらと、この場を設けさせていただきました」(原文ママ)と語っている。上白石さんは以前、熱海にロケの撮影で訪れていた。募集は7月21日まで。7日正午の時点で、4800人以上から480万円以上の支援が集まっている。

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