熱海にデリバリー専門店「さんかふぇだいにんぐ」(熱海市渚町、TEL 090-6383-3636)が7月7日、オープンした。
2014(平成27)年にスナック「さんかふぇ」として開業した同店。店主の宍戸大祐さんは石川県から熱海に移住し、当初は店長を務めていたが、2015(平成28)年には店を譲り受けて独立した。2020年9月には、中央町で2店目となるスナックも開業している。
デリバリー専門店として業態転換した経緯について、宍戸さんは「新型コロナの影響で、昨年末からお客さまが減っていた。地元や都内からのお客さまに支えられてきたが、これが長く続くと、店を継続できないと思い、5月ごろからデリバリーへの参入を計画してきた」と話す。
業態転換に当たり、弁当店で働いていた経験者も新たに採用したが、「メニューを準備し、これから開業というタイミングで、伊豆山の土石流災害が発生してしまった」と3日に発生した土石流災害を振り返る。宍戸さんは「7日にオープンしたものの、告知しづらい状況。まだ認知されていないので、これから徐々に告知していきたい」と話す。
メニューは、「せせり唐揚げ弁当」「ハンバーグ弁当」(以上750円)や「てりまよ丼」「豚キムチ丼」(以上700円)などの弁当や丼メニューのほか、居酒屋メニューとして「フライドポテト」「チキンナゲット」(以上300円)、「手羽先」「焼きそば」(以上500円)などをそろえる。宍戸さんは「ほぼ手作りで、オーダーが入ってから作る。スナックからの注文や飲み屋などで遅くまで働いている人からの注文を想定して、朝4時まで対応する」とこだわりを説明する。
今後について、宍戸さんは「テークアウトにも対応できるような店舗物件も探している。熱海をさらに活性化していくために店を増やしていければ。独立して7年間やってこられたのは熱海の人たちのおかげ。大変な時期だが、熱海孝行していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~翌4時。配達エリアは伊豆山から下多賀まで。