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熱海の干物と日本酒の店「Yoshi-魚-tei」、苦労を乗り越えて7周年

「Yoshi-魚-tei」の店主・藤間義孝さん、妻の宗代さん(前方)とスタッフら(撮影時のみマスクを外しています)

「Yoshi-魚-tei」の店主・藤間義孝さん、妻の宗代さん(前方)とスタッフら(撮影時のみマスクを外しています)

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 干物と日本酒の店「yoshi-魚-tei(よしうおてい)」(熱海市渚町)が6月22日、オープン7周年を迎えた。

7周年イベントには全国から客や蔵元が集まった

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 同店は「ハイパー干物クリエーター」こと藤間義孝さんが営む「干物屋ふじま」(網代)の直営店で、2014(平成26)年6月22日に開店した。昨年11月には店を拡張し、リニューアルオープンしている。

 7年を振り返り、藤間さんは「開店当初は苦労したが、妻やスタッフのおかげで繁盛店にすることができた。都内など熱海市外のお客さまが多く、お客さまや日本酒の蔵元などに支えられた」と笑顔を見せる。19日・20日に開かれた7周年イベントにも、多くの客や蔵元の関係者らが駆け付けた。

 藤間さんが作る干物は現在、全国にファンを広げ、都内の飲食店でも取り扱われているが、創業当初には大変な時期もあったという。「干物店で働いていて、その後独立した。独立しても一日に干物が数枚しか売れない日もあった」と藤間さん。その後、しょうゆなどの原料へのこだわりや編み出しだ独自の製法で、自ら「ハイパー干物クリエーター」を名乗るようになると、徐々に注目され、注文も増えていったという。

 同店のメニューは、自社製造の干物と全国の蔵元から仕入れる日本酒にこだわる。藤間さんは「開業する時には、熱海では当たり前の干物と当時では珍しい日本酒を売りにするということもあり、地元では『すぐにつぶれるよ』といわれた。しかも居酒屋なのに店内は禁煙。数年も持たないというのが大半の見方だった」と言う。「妻には苦労を掛けてよくけんかもしたが、妻がいなかったら今のこの店は無い。料理は料理長やスタッフが考えて素晴らしいメニューにしてくれている。感謝の気持ちしかない」と話す。

 今後について、藤間さんは「現状で満足はしていないので、日々ブラッシュアップし、足りない部分はスタッフを含め皆で改善してより良い店にしていきたい。熱海でこういう店があるということももっと知ってもらい、スタッフもお客さまも楽しんでもらえる店にしていけたら」と意気込む。

 営業時間は11時30分~20時。月曜・第3日曜定休。

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