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熱海・咲見町のソーセージ専門店「Imbiss熱海」が10周年 本場ドイツの味にこだわり

金メダル受賞商品を紹介する店主の実方和宏さん

金メダル受賞商品を紹介する店主の実方和宏さん

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 熱海のハム・ソーセージ専門店「Imbiss熱海(インビスアタミ)」(熱海市咲見町)が5月17日、開業10周年を迎えた。

本場ドイツの味を楽しめるソーセージが並ぶ

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 2011(平成23)年5月17日に開業した同店。店主の実方和宏さんは元々都内で働いていたが、昔から好きだったソーセージを販売する事業を興そうと独立を決意。実方さんは「ほかの観光地だとソーセージ店はあるが、当時の熱海にはソーセージ専門店としての競合店は無かった」と言い、東京から熱海に移住して開業にこぎ着けた。

 同店は、熱海の隣町にあるソーセージ製造販売所「Ham house Grimm(グリム)」(函南町)から直接仕入れるドイツの製法で作られたソーセージやベーコンを販売する。「おいしくてこだわりのある国内のソーセージを調べ上げた。いくつか候補があった中で『グリム』のソーセージと出合い、熱海で商売を始めた」という実方さんは「ドイツで修業した職人が本場の製法で、ドイツのスパイスを使って作る国産ソーセージ。本物の味を届けたい」と話す。グリムのソーセージは、2000(平成12)年にドイツ食肉加工協会が主催する「ドイツ国際加工肉コンテスト」で金メダルを受賞したこともあるという。人気は金メダル受賞商品の「ゲルダーレンダー」「ケーゼブルスト」「メキシコ」で、「ベーコン」や「伊豆猪ソーセージ」などと併せ多種類のソーセージやハムをそろえる。

 店内にはイートインスペース10席を設ける。実方さんは「グリムのソーセージをイートインで提供する専門店はここだけ。ソーセージによって、焼きに合うものとボイルに合うものがある。おいしい食べ方で提供している」とこだわりを説明する。イートインスペースでは、「焼きソーセージ4種」(1,480円)、「ボイルソーセージ4種」(1,580円)、「焼き&ボイル4種」(1,480円)のほか、ソーセージを挟んだサンドイッチ(850円)、サラダやドリンクがセットの「キッシュプレート」(1,320円)なども提供する。ドイツワインやドイツビールもそろえ、「ソーセージと合わせてドイツ気分を味わってほしい」とも。

 10年を振り返り、実方さんは「観光地ということもあり時期や曜日で集客に変動が大きかったが、リピーターに支えられた。近所の常連客や何度も通販で購入してくれるお客さまもいる。おいしかったと味の評判が良く、店をやってよかった」と笑顔で話す。「全国の皆さんにこのソーセージの味を知ってもらいたい。小さな店だが、熱海に来た時には寄ってもらえれば。きっと気に入ってもらえるはず」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休。

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