食べる

熱海・咲見町の居酒屋「バルバルATAMI」が2周年 「気軽に本格的な料理を」

(左から)「バルバルATAMI」の小川翠さんと茅花徹さん

(左から)「バルバルATAMI」の小川翠さんと茅花徹さん

  • 35

  •  

 熱海の居酒屋「バルバルATAMI」(熱海市咲見町)が5月1日、オープン2周年を迎えた。

地元のかんきつ類を使ったドリンク以外にハブ酒なども

[広告]

 2019年5月1日に元イタリア料理店を改装して開業した同店。店主の小川翠さんは埼玉県出身で、熱海に移住して出店した。「昔から熱海や伊豆にはよく旅行に来ていた。海に憧れがあり、海があるところに住みたいと思い、なじみのあった熱海に移住することに。会社員だったので、当初は同じように働くつもりだったが、たまたま飲み屋で腕のいい料理人と出会った。意気投合して、一緒に店をやることになった」と振り返る。

 同店のコンセプトは和食バルで、ほぼ全てのメニューが手作りにこだわっているという。小川さんが出会った料理長の茅花徹さんが腕を振るう。茅花さんは同店を開業するまでは、ホテルの調理場で修業を積んできた。メニューは、沼津港から丸ごと1本で仕入れる本マグロを使った「本マグロのトロ握り」(500円)、「本マグロのトロ握り生うに乗せ」(750円)、「海のギャング うつぼの唐揚げ」(950円)、「ウチワエビの天ぷら」(1,100円)など、深海魚や未利用魚などを使った料理を用意。「あったかい鴨(かも)そば」(1,450円)は茅花さんが手打ちしたそばを使う。最近では、ひものも店で手作りし始めたという。

 ドリンクには、熱海や伊豆の名産であるかんきつ類を使ったメニューを取りそろえる。ニューサマーオレンジ、はっさく、黄金かんなど、時期に応じて常時3~4種類の「生搾りかんきつサワー」を提供する。

 2年間を振り返り、小川さんは「半分以上はコロナ地獄だった。コロナまでは、地元の常連客や観光客らに支えられて順調だった。8月の海水浴シーズンは良かったが、それ以外は大変な時期が多かった」と話す。「それでも常に楽しんでもらいたいと思って、料理長といろいろと考えてやってきた」とも。

 大人も子どもも楽しめる居酒屋にしようと「お魚図鑑」を店内に設置したところ、好評を得ているという。小川さんは「魚料理に興味を持ってくれる人が増えれば。バルの雰囲気で、かしこまらず気軽に本格的な料理を食べられる店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は16時~22時。水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース