熱海の和菓子店「間瀬」(熱海市網代)が5月20日、同社が販売する銘菓「伊豆乃踊子」の発売60周年を記念したキャラバンを行った。
「伊豆乃踊子」は1966(昭和41)年に誕生。川端康成の小説「伊豆の踊子」にちなんで名付けられた菓子で、作中に登場する踊り子が背負う小太鼓をモチーフにした形が特徴。白あんにクルミを合わせた優しい甘さで、長年伊豆土産として親しまれている。
同社では、発売60周年と、小説「伊豆の踊子」発表100年の節目に合わせ、伊豆半島各地で試食配布やPR活動を行った。熱海市内の商店街や宿泊施設、観光施設など5カ所を巡ったほか、伊東市や伊豆の国市でもキャラバンを展開した。
会場では、法被姿のスタッフが観光客や地域住民に試食を配った。「昔から知っている」「家族旅行の思い出のお菓子」といった声も多く寄せられたという。同社の間瀬智仁さんは「お客さまが長年愛してくださったからこそ60周年を迎えられた。さらに広く知っていただき、これからも愛される菓子に育てていきたい」と話す。
「伊豆乃踊子」は、素材選びやあん作りにもこだわり、「また食べたくなる安心感のあるおいしさ」を大切に作り続けているという。 親子3代で買い求める客も多く、旅の思い出と結び付いた菓子として定着している。若い世代や海外客にも向けた発信にも力を入れており、同社は「伊豆に来る楽しみの一つとして、これからも地域と共に伊豆の魅力を発信していきたい」としている。