JR熱海駅の商業ビル「ラスカ熱海」(田原本町)1階ラウンジスペースに7月17日、熱海のホテルや喫茶店のロゴをあしらった土産物ブランド「LEGECLA(レジェクラ)」の期間限定ショップがオープンした。
レジェクラは、熱海市内を中心に老舗店とオリジナルの土産物を開発する観光プロモーション会社「ハツヒ」(林ガ丘町)が展開するブランド。ホテルニューアカオや喫茶店「BONNET(ボンネット)」、レストラン「フルヤ」、熱海観光ストアーなどのTシャツやトートバック、タオルなどを展開。それぞれの施設や店でオリジナルの土産物として販売し、人気を集めている。
今回の期間限定ショップについて、同社社長の横須賀馨介さんは「熱海の玄関口である駅ビルで、熱海オリジナルの土産物を通して、熱海の街や店のPRになれば、と考えた」と、出店の狙いを説明する。
これまでは若い観光客などが「昭和レトロさ」に引かれて購入することが多かったそうだが、今回の出店ではこれまでと違った客層の購入も目立つという。横須賀さんは「熱海が地元の年配のお客さまや、昔から頻繁に熱海を旅行で訪れていたというお客さまにも購入してもらっている。中には、昔常連だったという80代のおばあちゃんが、老舗喫茶店のロゴ入りTシャツを購入したケースも。さまざまな年代の人と、土産物を通して熱海の話ができる」と、手応えを口にする。
テレビ番組でお笑い芸人がホテルニューアカオのTシャツを着用していたため、「アカオのTシャツはすぐに完売した」と横須賀さん。Tシャツのほか、普段使いできるトートバッグが人気だという。県外から観光で訪れた30代男性は「ツイッターを見て、ロゴがおしゃれなデザインなので買いに来た。出身が熱海で、大変な状況の熱海に少しでも貢献できれば」と話す。
同ショップの売り上げの一部は、伊豆山の土石流災害の寄付金に充てるという。横須賀さんは「実際に、ロゴが入っている店に食べに行ったというお客さまや、店には行けなかったけど、ここに土産物を買いに来たというお客さまがいる。災害により熱海の観光は影響を受けてしまっているが、土産物を通して熱海の観光を盛り上げることに貢献できれば」と期待を込める。
営業時間は10時~18時。8月15日まで(31日まで延長)。