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熱海のクリエーターらの作品、12ブランドが「阪急うめだ本店」に集結

出店ブランドの一つ「Eatable of Many Orders」の新居洋子さんと「masaki kondo」の椅子

出店ブランドの一つ「Eatable of Many Orders」の新居洋子さんと「masaki kondo」の椅子

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 阪急うめだ本店(大阪府大阪市)で4月14日、熱海のクリエーターらが手掛ける作品や商品を集めたイベント「百花繚乱、熱海より」が始まる。

彫刻家・三澤憲司さんの作品

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 「百花繚乱、熱海より」と題し、熱海のクリエーターに焦点を当てた「物産展ではない」展示を行う同イベント。阪急うめだ本店10階にある、全国のクリエーターの作品を展示・販売するエリア「うめだスーク」中央街区パークで行う。昨年の同時期に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

 イベントには、熱海や熱海近郊を拠点に活動するクリエーターの手掛ける12ブランドが出展し、作品の展示販売を行う。ラインアップは、「Eatable of Many Orders」(婦人服・革製品)、彫刻家・三澤憲司さん(木彫)、「masaki kondo」(木工家具)、「型染工房 たかだ」(額絵)、「studio iiro」大東健太さん(ガラス器)、「みかん灰釉の器」伊東正明さん(陶器)、「m.yam clayworks」(陶器)、「仲村鍛金工房」(鍛金オブジェ)、消しゴムはんこ作家・津久井智子さん(消しゴムはんこ)、「BACCO」(アクセサリー)、「LEGECLA」(Tシャツ)、「PERERPANCAMPERS」(アウトドア用品)。会場ではこのほか、熱海ゆかりの書籍販売も行う。

 阪急阪神百貨店バイヤーの飛奈亜矢子さんは「元々、今回出展する『Eatable of Many Orders』(エタブル)のファンだった。一昨年、熱海でエタブルなどが企画したファッションショーを見に行った時に、熱海にはクリエーターなど、ものづくりをしている面白い人たちがたくさんいることを知った」と話す。「熱海というと温泉や海のイメージが強いが、昔から文豪や芸術家が創作活動をする拠点にしていたのも熱海。美術館もあり、芸術やカルチャーが存在してきた熱海に魅力を感じてものづくりをしているクリエーターの作品を関西の人たちにも知ってもらいたいと思った。イベントを通して、これまでと違った切り口で熱海を知って、関西の人たちが熱海に行くきっかけにもなれば」とも。飛奈さんは父親が富士市の出身ということもあり、熱海には以前から親近感を持っていたという。

 「Eatable of Many Orders」の新居洋子さんは、2007(平成19)年に熱海に移住し、革製品や洋服作りの拠点を構えた。2016(平成28)年には銀座町にアトリエ併設の直営店「EOMO store」を出店した。新居さんは「海が見える所で、都内や海外へのアクセスがよいのが熱海だった。ゆっくりした時が流れていて、時間を有意義に使える」と話す。「今回は縁あって熱海の作家の皆さんと一緒にイベント参加できる。自ら接客をする久しぶりの花舞台。関西の人との新しい出会いが楽しみ。熱海に来るとこんな楽しみがあることをアピールできる理想的な売り場になった。熱海は昔から芸術・文化交流があった場所ということも知ってもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~20時(最終日は16時まで)。4月20日まで。

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