熱海サンビーチで8月3日、砂浜のゴミを拾い集める「熱海サンビーチ・クリーン大作戦」が行われた。この日は、熱海市内の事業者や市民など計100人以上が集まり、熱海の大切な観光資源である熱海サンビーチでゴミ拾いに汗を流した。
熱海サンビーチは7月3日に発生した伊豆山の土石流災害で流れ着く漂流物の危険性から現在、開場を見合わせ遊泳禁止としている。今回のイベントは、海岸や海中のゴミを取り除くことで、「安心して熱海に観光に訪れてほしい」と、熱海温泉ホテル旅館協同組合青年部、熱海商工会議所青年部が企画した。
同会青年部メンバーはじめ、熱海市役所や観光協会職員、熱海市民有志など熱海サンビーチに集まった参加者たちは、2時間ほどかけて海岸に流れ着いたゴミなどを拾い集めた。環境問題に取り組むまちづくり会社「未来創造部」(熱海市渚町)は、作業艇を使い海上から海中や海底にたまったゴミを網で収集した。
ゴミの中には、枝や木片などの流木以外にも、遊び終わった花火や菓子のビニールゴミも見られた。熱海温泉ホテル旅館協同組合青年部長の犬飼裕瑛さんは「当初は30~50人程度の参加者を予定していたが、100人以上が集まってくれた。それだけサンビーチに愛着のある事業者が多いといえるのでは。海開きしてたくさんの観光客に来てもらいたい気持ちはあるが、今回は純粋にこのビーチをきれいにしたいという思いで取り組んだ。今後もみんなが安心して楽しめるビーチにしたい」と話す。