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「第4回熱海怪獣映画祭」プログラム発表 同人イベントや映画上映

「第4回熱海怪獣映画祭」主催者の永田雅之さん

「第4回熱海怪獣映画祭」主催者の永田雅之さん

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 熱海で11月21日~23日、「第4回熱海怪獣映画祭」が開催される。このほどプログラムが発表され、熱海市内が同イベント一色に染まりつつある。

活動拠点のスナックあた美には怪獣グッズが並ぶ

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 期間中、初企画となる特撮関連の出展「熱海怪獣市場(しじょう)」に加え、怪獣・特撮映画の上映を中心に行う。

 21日は伊豆や沼津が舞台となった「ウルトラQ・第2話・五郎とゴロー」「ウルトラマン・第20話・恐怖のルート87」、沼津出身の横川寛人監督作品「ネズラ1964」、ガメラ生誕55周年のメモリアルイヤーで4Kデジタル復元版「ガメラ3・邪神<イリス>覚醒」を上映する。

 22日は熱海が舞台となった「大巨獣ガッパ」の上映のほか、「第18回 全国自主怪獣映画選手権 熱海大会2021」を開く。自主製作の怪獣映画と担い手を発掘するプロジェクトで、コンペ方式でよりすぐりの作品を上映する。

 23日は、昨年放送された「ウルトラマンZ・第1話・ご唱和ください、我の名を!」「第19話・最後の勇者」、近年の大ヒット作「シン・ゴジラ」を上映する。全国自主怪獣映画選手権を2連覇した井上森人監督が熱海をイメージして撮影した「温泉防衛バスダイバー」も上映する。

 上映会場の国際観光専門学校熱海校(熱海市中央町)では3日間、「熱海怪獣市場」と題し、怪獣クリエーターの作品展示・販売ブースを設ける。熱海怪獣映画祭主催者の永田雅之さんは「怪獣に特化した同人イベントは全国でも非常に珍しい。クリエーターにとっては作品の発表の場になり、怪獣や特撮ファンも集まってもらえれば」と期待を寄せる。

 このほか、怪獣・特撮関連ゲストの登壇や熱海市内の飲食店が協力する怪獣グルメ企画、スタンプラリーなども予定する。

 同映画祭は「熱海を怪獣の聖地に」を合言葉に、2018(平成30)年から開かれている熱海を代表とするイベントの一つ。前回は3月に開かれ、怪獣映画の上映やコンサートで盛り上がりを見せた。

 永田さんは「新型コロナウイルスの感染拡大や伊豆山の土石流災害もあり、怪獣が街を壊すような映画を上映することに対して、いろいろな意見もあり開催を悩んだ」と振り返る。それでも開催に踏み切ったのには永田さん始め関係者らの強い思いがあったからだという。

 「3回まで続けてきた映画祭は、怪獣映画ファン、一般の観光客、映画製作に携わる関係者、行政、地域の人など多くの人の声援や支援でやってくることができた。元気な熱海を全国に発信するシティプロモーションの一環として行うこと、収益の一部を寄付することで復興支援のイベントという位置付けでも開催したい」と永田さん。「今回のメインビジュアルは、熱海をバックに怪獣がコロナや災害などの外敵から街を守っているというイメージを描いたもの」とも。

 永田さんは「熱海怪獣映画祭は怪獣ファンや映画関係者には着実に浸透してきている。海外にもアピールするチャンスが訪れればうれしいが、それまでは地道に続けていきたい」と意気込む。

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