「熱海たこ焼工房 chiechan」（熱海市渚町）が10月24日、渚町の初川沿いにオープンした。

イタリア風味「伊たこ焼」の4種類の味を組み合わせた「4種盛り」

　大阪の人気たこ焼き店とその移動販売で15年以上修業を積んだという店主・松本知恵さんが経営する同店。全国を移動販売で回る中で松本さんは当初、都内でたこ焼き店の出店をしようと考えていたと振り返る。「コロナの影響もあり東京での出店を迷っていた。そんな時、昨年の10月に熱海を旅行で訪れ、熱海城から街の景色を見て、海・山・温泉があるところが生まれ故郷の別府（大分県）に似ていると感じた。すぐに熱海に移住すると決め12月には熱海に引っ越してきた」と松本さん。物件を探し、同店の出店にこぎ着けた。

　同店は、松本さんが修業を積んだ人気店のコンセプト「イタリア風味のたこ焼き」で、通称「伊たこ焼」を継承し関西風のたこ焼きを提供する。メニューは、「伊たこ焼」のオリジナルメニュー「塩ガーリック」のほか、「明太子（めんたいこ）マヨネーズ」「おろしポンズ」、定番の「ソース」（以上、6個650円、8個700円）、4種類の味を組み合わせた「4種盛り」（16個1,300円）。今後は具材に野菜を使った「ベジたこ」の販売も予定している。

　テークアウトのほか、イートインスペースを設け、店内での食事も可能。クレジットカードや交通系ICカードでの支払いにも対応する。

　松本さんは「熱海で第二の人生がスタートした気持ち。自分にとってたこ焼きは食べるのも好きだが、何より焼くことが大好き。毎回焼き上がりの表情が違うという楽しみがある」とほほ笑む。現在、提示すると毎回100円引きとなるメンバーズカードを配布している。「自分が大好きなたこ焼きを、熱海の皆さんにも食べて好きになってもらえれば」と期待を込める。

　営業時間は10時30分～21時30分。木曜定休。