熱海・初川沿いの居酒屋「ちゅうしんの蔵」(熱海市清水町)が11月19日、リニューアルオープンした。
熱海出身の店主・三宅大介さんは東京の飲食店で修業し、その後、熱海に戻って28歳の時に独立。2005(平成17)年3月に熱海市役所近くに同店を開業した。4年前に現在の初川沿いの店舗に移転。三宅さんの父も市内で居酒屋「おやじの蔵」(渚町)を営む。
リニューアルに当たり、10日間店を休業して改装工事を行った。これまではテーブル席とカウンター席だったが、熱海ではまれな「コの字カウンター」を採用。木製のカウンターテーブルに青色のタイルをはめ込み、和モダンな雰囲気に仕上げた。リニューアルの経緯について、三宅さんは「コの字カウンターは以前から構想の中にあった。コロナの影響で団体客より2~3人組みのお客さまが増えていくことに対応した。スタッフがお客さまとコミュニケーションを取りやすいメリットもある」と話す。
実際に、リニューアルした後の客の反応も良好で、「雰囲気が良いと好評。貸し切りだとカウンターを囲んでみんなの顔が見えるので使いやすいという声もある」と三宅さん。
料理は全て手作りにこだわり、料理目当てに開業時から通う常連客も多いという。定番メニューは鶏肉を素揚げする「砂肝」(500円)、「手羽先」(660円)や16年間継ぎ足しの魚の煮付けダレで煮込んだ「黒大根」(630円)など。毎日仕入れるという刺し身、地アジフライ、炙(あぶ)りサバなど魚介料理もそろえる。ドリンクメニューは、生搾りレモンを使いグラスの縁に塩を付けた「名物レモンサワー」(630円)が人気だという。
三宅さんは「コの字カウンターに生まれ変わって使いやすくなったので気軽に来店してもらえれば。人気の素揚げやレモンサワーを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は17時30分~23時。日曜定休。