カラオケ店「ビッグエコー熱海駅前店」が12月15日、JR熱海駅前のハローズ熱海ビル(熱海市田原本町)4階にオープンした。経営は湘南第一興商(神奈川県小田原市)。
ビッグエコーは全国に450店以上を展開するカラオケチェーン店で、業界2位の店舗数を誇る。静岡県内では、静岡市、浜松市、富士市、御殿場市に店を構え、熱海市へは初出店となる。
JR熱海駅ターミナルの目の前に位置し、元「カラオケプラザ」の居抜きを改装して出店した。同ビルには、ファミリマート、マクドナルド、居酒屋「笑笑」などが入居している。熱海市内にはカラオケサービスを提供する飲食店を除き、カラオケチェーン店が無かったため、現時点で市内唯一のカラオケ専門店となった。
出店の経緯について、同社店舗事業部長の滝原雅之さんは「神奈川県内での出店に加え、静岡県内の主要駅前への出店を進めていこうとする中で、今回の物件と縁があり出店に至った」と話す。
部屋数は16室。同社の最新機種を全室に導入した。「テレビのカラオケ番組でも採用されている精密採点機能や最上級のサウンドシステムを搭載した機種」と滝原さん。マイクや60インチの大型液晶モニターなどの設備も備える。「臨場感を楽しんでほしい」と映像を映し出すプロジェクタールームを4室設け、うち1室はプロジェクターを2面備える「デュアルプロジェクタールーム」を設けた。
料金は、平日昼間のルーム料金が会員価格30分143円などで、曜日や時間帯などによって異なる。1ドリンクオーダー制。「熱海に住んでいる人たちにお得に使ってほしい」(滝原さん)と、通常価格より安い「熱海市民料金」を設定した。食事メニューも豊富に用意し、フライドポテト(495円)、たこ焼き(539円)などフードメニュー56種類、ドリンクメニュー159種類をそろえる。
感染予防対策として、部屋内の空気が約10分に1回入れ替わる換気システムを導入するほか、マイクや備品の除菌、アルコール除菌剤の設置、清掃マニュアルの徹底など、「安心・安全な店舗運営に心掛ける」という。
開業して2週間ほどたち、地元住民のほか、観光客や周辺事業所に勤務する人など多くの人が利用し、平日でも満室の日があるという。影山直史店長は「市内にカラオケ店のオープンを待っていたという、うれしい声をもらっている。安心・安全とホスピタリティーある接客を心掛け、熱海のさらなる活性化に貢献できれば」と話す。
営業時間は11時~翌5時。