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熱海・起雲閣近くに「太陽から揚げ店」 「食卓のヒーロー」目指して営業

「太陽から揚げ店」熱海店長・山田志保さん、東京本店の店長・清水延枝さん(左から)

「太陽から揚げ店」熱海店長・山田志保さん、東京本店の店長・清水延枝さん(左から)

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 「太陽から揚げ店・熱海店」(熱海市清水町)が12月7日、起雲閣近くにオープンした。

ジャンボ弁当をPRする山田志保店長

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 東京都日野市の「東京本店」に続く2号店。普段は日野市でごみ収集の仕事に就く店主の草下竜一朗さんは、地元の人が集まる店を作ろうと2018(平成30)年8月に居酒屋「七生の飲み処 さくら」(日野市)を開業した。2020年3月には「さくら」の隣のトレーラーハウスでテークアウト専門の「太陽から揚げ店」を始めた。

 草下さんにとって熱海は10年以上前からプライベートで頻繁に訪れる場所だったという。熱海での出店の経緯について、草下さんは「芦ノ湖に釣りに行った帰りの食事などで熱海にはよく来ていた。行きつけの店ができるなど熱海の雰囲気が自分の肌に合い、魅力を感じていた。観光客向けの店は多いが、地元の人が日常的に使える店が少ないと感じ、熱海での出店を決意した」と話す。

 出店した場所も観光客が集まる駅周辺や繁華街ではなく、あえて地元の人が使いやすい場所を選んだという。同店の周辺には、業務スーパー、弁当店、喫茶店など住民の普段使いの店が並ぶ。草下さんは「揚げ物を家庭で作るのは大変。当店のから揚げなどの揚げ物が食事のスパイスになれば」と話す。

 メニューは、から揚げ(130円)、ジャンボから揚げ(240円)、から揚げ弁当(500円)、ジャンボ弁当(650円)のほか、とり飯(260円)、砂肝のピリ辛漬け(420円)など。17日以降、コロッケ、アジフライ、塩ホルモンから揚げ、手羽先、ポテトサラダなどの揚げ物や総菜メニューを順次追加していくという。草下さんは「油などの原材料が値上がりしていて大変だが、できる限り低価格で提供していきたい。一方で、品質にはこだわりを持っている」と胸を張る。

 同店の店長を務める山田志保さんは、独自の製法を学ぶために延べ20日間以上、東京本店で研修を受け、技術を習得したという。揚げ物は、研修を受けた山田さんだけが調理する。

 同店の入り口には「食卓のヒーロー」という言葉を掲げる。草下さんは「当店の揚げ物が住民のみなさんの食卓を変える存在になれば。あって当たり前の店になれるように、長い目で地域に根付いていきたい」と話す。

 営業時間は11時~19時。木曜定休。

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