第1回「次世代経営者フォーラムin熱海」が7月7日、ACAO SPA & RESORT(熱海市熱海)で開かれた。
ACAO社が進める市内のアートプロジェクトを見学する参加者(関連画像4枚)
「最適化社会に相応しい次世代経営者を目指す」をテーマに、元参議院議員で一般社団法人次世代経営者フォーラム代表の二之湯武史さんが主催する同フォーラム。第1回は、「価値創造力が企業を、地域を進化させる」とし、ACAO SPA & RESORTの中野善寿会長を講師に招いた。都内などから参加した約25人の経営者が熱心に耳を傾けた。
二之湯さんは、「日本企業の多くの組織は、社会ステージの変化に対応できていない」と指摘。海外と比較した日本企業の「エンゲージメント(愛着心)の低さ」を挙げ、経営者の「全人格的成長」の大切さを説いた。
次世代経営者の4つの資質として「ビジョン構想力」「論理的思考力」「共感力」「価値創造力」を並べ、「価値創造力」を核にした企業経営、まちづくりを進めるリーダーとして、中野会長を紹介した。
寺田倉庫の社長時代に天王洲エリアの再開発をけん引し、昨年8月に同社の会長に就任した中野会長は、同社が所有する70万平方メートルの土地を生かした新規事業やアートプロジェクトなどを推進する。中野会長は「アートの力で熱海の価値を高めていくことを目指している」と話し、熱海や同社の展望を示した。参加者からの質問に、中野会長は「経営者として大切なことは、経営者の判断スピード、感性を磨くこと、必要なもの以外所有しないこと」と言い、前例を気にせず新しいことを常に考えていくことの大切さを話した。
参加者らは、同社が進める熱海市内のアートによるまちづくりの現場や同館内を見学し、交流を図った。