熱海で7月15日から開かれる来宮神社例大祭「こがし祭り」に向けて、各町内会では山車の準備やおはやしの練習が佳境を迎えている。
こがし祭りのメインイベントでもある「熱海こがし祭り・山車コンクール」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止となり、今回は3年ぶりの開催。各町内会が、木彫りの山車や装飾した山車を引き回し、審査会場となる熱海サンビーチ前に集まる。今年は感染症などを考慮したこともあり、参加が10町内会にとどまった。
今年で木彫り山車の建造30周年を迎える田原本町町内会では11日、熱海駅前の平和通り商店街に構えた山車小屋で、山車の装飾物や照明などを関係者らが入念に確認した。アーケードの商店街の通路では、19時から町内の子どもたちが集まり、おはやしの練習に精を出した。商店街に響く太鼓の音に足を止めた観光客は「近くを歩いていたら太鼓や笛の音が聞こえてきたので立ち寄った。久しぶりに聞く祭りの音なので、わくわくする気持ちがよみがえった」と笑みを見せた。
15日・16日は国道135号のホテルミクラス(東海岸町)前の審査会場に山車が集まる。観覧席はないが、銀座町や東海岸町の国道沿いなどで見学することができる。
開催時間は、15日=18時30分~21時30分、16日=18時30分~21時。