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熱海の老舗「杉本かつお節商店」、アド街効果で「みそ玉」が一時品切れに

「杉本かつお節商店」4代目店主の杉本隆さん

「杉本かつお節商店」4代目店主の杉本隆さん

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 熱海の老舗かつお節専門店「杉本かつお節商店」(熱海市昭和町)が作る「みそ玉」に注目が集まっている。

季節限定「クリスマスみそ玉」

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 12月5日に放送された「出没!アド街ック天国」(テレビ東京)の「通の熱海」特集で紹介された同店。先先代から使うかつお節削り機、みそ玉などが紹介されると大きな反響を呼び、連日多くの人が店を訪れた。4代目店主の杉本隆さんは「注文が殺到して生産が追い付かない状況。今週末には販売を再開できるように生産している」と話す。

 同店は1889(明治22)年に創業。店で削った削り節の販売のほか、「自宅に眠るかつお節を削るサービス」も行っている。みそ玉の販売は2017(平成29)年末から行い、これまでに8種類のみそ玉を提供している。このクリスマスの時期には星型のカラフルな麩(ふ)をのせた「クリスマスみそ玉」、熱海とゴジラのコラボ企画に合わせて作った「ゴジラ辛みそ玉」などユニークな商品も。

 みそ玉は、同店の削り粉と南伊豆産のふのりを、三島市の伊豆みそで丸めて1食分にしたもの。おわんに入れて湯を注ぐだけで、「自宅で簡単にみそ汁が味わえる」という。杉本さんは「熱海の梅の花をイメージした花麩をのせるなどかわいさもあり、普段はみそ汁を飲まない子どもでも自宅で楽しく飲んでもらえる」と笑顔で話す。

 削り節の消費が年々減っており、新たなチャレンジを模索しているときに、削り節を使ったみそ玉に注目して商品開発を始めたという。2018(平成30)年には熱海ブランド「A-PLUS」にも認定され、熱海駅の商業施設「ラスカ熱海」でも販売が始まった。今後について、杉本さんは「みそ玉は年間を通して季節商品を投入していきたい。今は1種類の特製ふりかけは種類を増やし、バニラアイス専用ふりかけなど、用途を増やしていきたい。削り節の使い方をもっと知ってもらえれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時~19時。日曜定休。

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