富士急マリンリゾートが7月18日、「海の日」に合わせて熱海-初島航路「小学生一日船長体験」を行った。
公募で選ばれた小学生3人が熱海港と初島港を結ぶ定期船「イルドバカンスプレミア」に「一日船長」として乗船。特製ユニホームを着て操舵(そうだ)室に入り、船内放送など船長の業務や乗客の出迎えを体験した。
操舵室で業務を体験した小学2年の大野ちひろさんは「見たこともない席に行ったり、アナウンスしたりしてドキドキしたけど楽しかった」と笑顔を見せた。
当日は、日本旅客船協会が主催する「海の日小学生運賃無料キャンペーン」に合わせ、同航路も小学生の往復乗船料を無料にした。天候にも恵まれ、多くの家族連れが利用して初島でのリゾート気分を満喫した。
全国的に船員の減少や高齢化が課題となる中で、海の仕事に興味を持ってほしいと続ける取り組み。同社の堀内明広社長は「子どもたちにも安全運航を体験してもらえたと思う。この体験を通して、海の仕事にあこがれを持ってもらい、将来船長を目指したいという子どもたちが出てきてくれたらうれしい。今後も続けていきたい」と話した。