フランス・リヨン出身のローレ・ジュリエンさんの個展が現在、熱海市役所近くのギャラリー「ATAMI DESIGN CLUB」(熱海市中央町)で開かれている。
ローレさんはパリの国立高等装飾美術学校の学生で、2020年10月に来日して文化学園大学(東京都渋谷区)に留学した。熱海の革製品ブランド「EATABLE(エタブル)」(銀座町)でインターンをしたこともあって、熱海で個展を開催することになったという。
ローレさんのデザインテーマは、伝統技術や再利用素材を使ったファッションデザイン。今回は、リサイクルショップやフリーマーケットで購入しリメークした古着に工芸職人から学んだ竹細工をあしらう作品を展示する。
展示会は2部構成で、現在は第2部の「付喪神(つくもがみ)」をテーマに、「ろくろ首」「二口女」など妖怪をイメージした服を展示している。ローレさんは「伝統技術のかご細工をリメークした服にアレンジすることで、それぞれの作品が妖怪を表現している」と話す。9月4日には、作品をダンサーが着用して行うエレクトロダンスパフォーマンスを同ギャラリーで披露する。
ローレさんは「西洋ファッションと日本の伝統技術の融合がテーマ。将来的には自分のファッションブランドを立ち上げられれば」と話す。
開催時間は11時~18時。土曜・日曜のみ。平日も同ギャラリーのホームページで予約すれば鑑賞できる。9月4日まで。