任期満了に伴う熱海市長選挙の投開票が9月11日に行われ、現職の斉藤栄さん=無所属が5選を果たした。
熱海市長選は、現職の斉藤栄さん(59)と元市議の新人・泉明寺みずほさん(51)の一騎打ちとなった。開票の結果、斉藤さんが9708票を獲得。泉明寺さんの3915票を上回り、当選を果たした。投票率は44.33%だった。
東京都出身の斉藤さんは、旧国土庁職員や国会議員秘書を経て2006(平成18)年の市長選で初当選した。
斉藤さんは「伊豆山の復旧復興は自分の責務」とし、策定された伊豆山復興計画に沿った復興を前面に打ち出す。新型コロナウイルス感染拡大で疲弊した観光活性化策として、中京圏へのプロモーション、宿泊施設の平日利用を促進する企業向けプロモーションの強化などを挙げる。小中一貫教育の導入や認定こども園の整備など、教育環境や住環境の充実も政策に掲げる。
同日22時ごろ、斉藤さんの事務所では、当選確実の報を受けて歓声が沸いた。斉藤さんは「選挙結果は、信任とともに今後の市政に対する期待の大きさ。伊豆山の復興や宿泊税の導入など、公約を力強く前に進めていきたい」と力強く話した。