アートイベント「熱海カーニバル」が9月25日、熱海魚市場(熱海市清水町)で開かれる。主催は「フロム熱海」。
「海×食×衣×音」をテーマにアート作品の展示やパフォーマンス、映画上映などを行う同イベント。表現者の発表の場としての熱海を世界に発信する活動を行う「フロム熱海」代表の豊田ちほさんは「熱海は、土石流災害やコロナ禍で閉塞(へいそく)感が漂っていると感じた。そのような状況でも子どもたちや大人も想像力をかき立てられ、かつ熱海をフューチャーするような面白いイベントを作りたい」と話す。
イベントに先駆け、10日にプレイベントとなる「記憶の紐(ひも)」を作るワークショップを伊豆山小学校で開いた。「記憶の紐」は、古着を裁断し、編んでつなげたひも状の物を三つ編みにしてつり下げる作品で、アーティストの大川友希さんが手がける。物に残る記憶を新たな形で再構築して表現。イベント当日は会場でも制作することができ、完成した作品で会場を彩る。豊田さんは「当日は熱海の街の皆さんにたくさん編んでもらい、会場を彩ってほしい」と話す。
このほか、25日は朗読、音楽、パフォーマンスの発表、地元グルメやファッションブランド品の販売、アート作品の展示などを繰り広げる。短編映画も上映し、豊田さんが監督・脚本を務めた熱海が舞台の映画「あどけないヒト」も予定する。豊田さんは「初めてのイベントだが、皆さんが楽しんでもらえるようなイベントになれば」と来場を呼びかける。
開催時間は9時~17時。入場無料。