観光庭園「ACAO FOREST」(熱海市上多賀)にあるカフェ「COEDA HOUSE(コエダハウス)」が9月19日、開店から5周年を迎えた。
相模灘を見下ろす約20万坪の広大な丘陵地にある旧アカオハーブ&ローズガーデン内に2017(平成29)年9月19日にオープンした同店。バラや四季の花に囲まれ、カフェ周辺の「空飛ぶブランコ」などフォトスポットと合わせて人気の観光スポットとなっている。
COEDA HOUSEは建築家の隈研吾さんが設計を担当し、小さな枝を組み合わせて大きな木のように見える建築物となっている。「集める」という意味の「CO」と小さな枝「EDA」から名付けられ、「木の下に人々が集う」という願いも込められているという。
建物は、木材に鉄筋を通して樹脂で固定することで耐力を発揮するという「拡張樹脂アンカー工法」を用いて作られ、建物内には釘が見えないように工夫されているのが特徴。樹齢800年のアラスカヒノキの柱を1500本使い、建物の構造を支える柱は49層積み上げられているという。床材はアフリカケヤキの無垢(むく)材を使い、木のぬくもりや香りが直接伝わる工夫も施している。
店内では、ハーブや熱海特産ダイダイを使ったドリンクやスイーツを提供する。5周年に合わせて秋限定のドリンク「フローズン・ピーチ&ストロベリー」(780円)の販売も始めた。
同施設広報担当の松浦恵太さんは「お客さまや皆さまのおかげで5周年を迎えることができた。木の下に人々が集うという意味が込められているように、多くの人に足を運んでもらえれば。これからも満足してもらえるように精進していきたい」と話す。
開園時間は9時~17時(時期により変動)。火曜定休。