熱海のサンビーチ遊歩道で1月10日、毎年恒例の「成人記念プレート」の贈呈が行われた。晴天に恵まれたこの日、生まれ育った熱海の海を目前に晴れやかな笑顔が見られた。
記念プレートの贈呈は2000(平成12)年に始まり、今年が22回目。2010(平成22)年からは「成人になった自分の気持ちを表す1字」を新成人が選び、黒御影石のプレートに刻んでいる。今年の漢字1字には「変」が選ばれ、贈呈したプレートはサンビーチ遊歩道に設置される。
贈呈式には新成人7人が参加し、新村茂昭教育長から成人代表の小松麗華さんに記念プレートが手渡された。プレートを受け取った小松さんは「自立した女性になるために、一つ一つ考えながら行動したい。成人式は夏から計画を立てていたので、1カ月前に中止が決まった時には悲しかった。成人式にしか会えない友人もいる。コロナが収まったら、同窓会で会えることができれば」と気持ちを言葉にした。
齊藤栄熱海市長は新成人に向けて動画でメッセージを贈り、「皆さんが生まれ育った熱海市は今、さまざまな課題に直面しながらも、官民が一体となって常に新たな挑戦を続けている。皆さんの現在置かれている環境はそれぞれ異なるが、研さんを積み、大きく成長し、いずれは我々の取り組みに力を貸してもらうことを願っている。『新しい熱海』の創造には皆さんの力が不可欠」とエールを送った。
熱海市では新型コロナウイルス感染拡大の影響により成人式が中止になる中、代替事業として、市内各所へのフォトスポット設置、市内文化施設や美術館の年間フリーパス券の贈呈などを行い、新たな門出を祝った。